事業案内SERVICE
私たちは樹木医による樹木の診断/調査・植生調査・土壌調査を中心に行なっています。
土壌の調査では樹木が健全に生育出来る土壌を調査する植栽基盤整備を色々な調査機器を使用して実施します。
樹木の診断/調査では特別天然記念物や神社の保護樹林・街路樹・公園樹がありますが、まず目視による外観診断を行ない、異常が確認された時には樹木の根元や幹に直接針を貫入して行う精密診断を実施します。
樹木診断
樹木の診断は目視や簡易的道具を使い樹木の健康状態の把握を行い、異常が確認された際には診断機器を使用しての専門診断を行います。その結果から樹木管理方針の提案を行います。
樹木診断には官公庁からの街路樹診断や移植の適否を検討する移植適正度診断。そして巨樹古木などの天然記念物や貴重な保護樹木や鎮守の森・公園などの樹林の診断などがあり当社では年間平均3000本余りの樹木の診断を行っています。
業務内容
- 初期診断・外観診断・精密診断
- 樹木の活力度診断
- 工事などに伴う樹木診断 工事にともなう断根や大枝処理等
- 移植適正度診断 移植に伴い移植後も良好な状態を維持出来るのかを判断する
- 保存樹や天然記念物の診断 現状での樹勢による今後の樹勢維持や管理方法など
- 高所樹木診断
- 精密診断
施工実績
伊豆諸島の樹木の保護
当社は伊豆大島に本社を構えており、伊豆諸島で唯一の樹木医が在籍しているため南は小笠原まで伊豆諸島の樹木を守っています。
外観診断においては参議院の県木の診断から天然記念物や公園樹、街路樹に至るまで幅広く行っており、足立区管内では25路線の桜をはじめ、スズカケノ木やユリノキ、エンジュの樹勢診断などを実施し、台風等の気象害から住民の安全を確保するため日々診断を続けています。
時にはソテツやヤシの木の診断も行います。
外観診断で異常が確認されたときには専門診断を実施しています。
樹木
病理診断
病理検査(びょうりけんさ、pathological examination)とは、病害の診断や原因の究明を目的として、腐朽部や対象物から採取したものなどを対象に培養や顕微鏡等を用いて詳しい同定や分析を行っています。
業務内容
- マツノザイセンチュウ調査
ベールマン法によりマツノザイセンチュウの
抽出 - 菌根菌調査 根と菌根菌の共生状態の調査
- 菌類の調査 腐朽形の分類
- ベールマン法
- 顕微鏡
- 花芽の顕微鏡写真
- 共生菌の菌糸
- カイガラムシの幼生
- ベッコダケの菌糸と胞子
施工実績
検体を採取による
樹木内部の状況確認
庭木や公園樹など外観だけでは判断しにくい時が多々発生します。
そんな時には検体を採取し詳細を追求します。
樹木内部の状況確認を行い現状の把握をし、対処方法を提案します。
べールマン法により
マツノザイセンチュウを抽出
マツザイセンチュウ病に罹病しているかどうかの調査では対象の松の材を採取し、べールマン法によりマツノザイセンチュウを抽出していきます。もしもマツノザイセンチュウが検出された際にはエリア内の松を保護するために早急に罹病木の伐倒処置を行う必要があります。適切に対応しなくてはならないため私たちが立ち会いながらの処置をお願いすることもあります。
調査業務
森や林での樹木の樹形・樹勢(葉の量・大きさ・色、幹の色など)や、病害虫の調査を行います。
また動物、虫も含めた環境調査も行っています。
業務内容
- 土壌調査 PHやECの調査・土壌硬度・透水試験・団粒構造の調査・有機物含有量
- 植物や昆虫調査 害虫や益虫調査・植生調査・上空からの林分調査・樹木毎木調査
- ドローンによる林分調査
- PH・EC測定
- 土壌調査(検体検査)
施工実績
昆虫による被害防止
近年多くの昆虫の被害が報告されておりますが、対象となる昆虫の生態に関しての調査では特徴を把握し脱出の確認まで行います。その後被害防止の対処方針を提案いたします。
写真はホシベニカミキリの成虫脱出時のものです。
伊豆半島での記録では産卵は特徴的で,6月下旬~7月上旬に最も多く、おもにタブノキの樹皮を長円形状にぐるりと辺材部までかみ切り,円内の樹皮下に産卵するのです。
マツザイセンチュウ病防除
マツザイセンチュウ病防除のため、松の木の樹勢や幹周などの毎木調査を行っています。
*マツ材線虫病(英名:pine wilt disease)とは、マツ属(学名:Pinus)を中心としたマツ科樹木に発生する感染症で、病原体は北米原産で日本を含むアジアやヨーロッパのマツ類に枯死を伴う激害をもたらしています。日本における病気の汚染地域は徐々に拡大しており、2010年以降北海道を除く本州以南の46都府県全てで確認されています。防除法として予防薬の樹幹注入を行っています。
樹勢回復
処置・維持
樹木診断や植栽基盤の診断結果に基づいて樹木の樹勢回復処置を行っています。
業務内容
- 土壌改良 壺式改良法・エアースコップによる改良法
- 不定根誘導
- 幹裂け防止などのワイヤーで連結
- エアースコップ作業
- エアースコップ作業
- 不定根誘導(サクラ株)
- 樹勢回復処理(腐朽部処理)
施工実績
国際優良椿園に認定された
椿園内椿の樹勢回復
椿園内に展示されるのはツバキ科ツバキ属(Camellia)の原種と園芸種が約1,000品種、3,200本の、自生するヤブツバキ約5,000本、国内最大規模の椿の植物園です。9つのテーマに分けて区画を作って植栽展示しています。ガラスの展示温室では南方に自生する原種の椿や園芸品種など貴重な椿の育生を行なっています
足立区舎人公園内レーガンザクラの
樹勢回復の作業
現在、このレーガン桜は樹勢が弱っているため診断、土壌調査、枝の切り戻し(切断面の保護)などの作業を行っています。アメリカでも桜寄贈100周年の記念イベントが大々的に開催され、テレビのニュースでも「ADACHI」と何度も流れたと聞きました。文字通りの桜外交の大切なサクラです。
大島のサクラ株
伊豆大島の北東部の泉津地区の山中にあり、樹齢は推定800年と言われています。1935年に国天然記念物指定、1952年に国特別天然記念物に指定されました。国指定の特別天然記念物は、植物では全国に30ケ所あり、特別がつくものは2本しかありません。その中の1本がこのオオシマザクラの桜株(サクラッ株)です。現在樹勢回復のための不定根の誘導などを行なうなど樹勢回復を行なっています。
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